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仙台カウンセリング

1.アスペルガー症候群の特徴

【01】こだわりが強い

【02】規則や理屈を重んじる

【03】頑固

【04】ルール、決め事、物の置き場所の変化等を嫌う

【05】冗談、ほのめかし、皮肉などの理解が弱い(本気で受け取る)

【06】暗黙のルールが分かりにくい

【07】自分の好きな話題(いつも同じ話題)に戻っていく

【08】雑念にとらわれやすく嫌なことや今、不要な思考を排除できない

【09】過去の出来事を忘れることが多い

【10】小さな音に気付いたり、音の違いを感じ取るのが得意

【11】感情表現がへた

【12】ストレスを受けやすく怒りっぽい

【13】狭い範囲での優れた知識がある

【14】論理的に物事を考える傾向がある

【15】科目で得意不得意の差が激しい

【16】他人から変わっていると言われたことがある

【17】無意識に頭の中で妄想や想像を思い浮かべる

【18】衝動的感情(緊張やワクワク)を感じると無意識に言動してしまう

【19】機械や乗り物など感覚的感情を刺激するものが好き

【20】些細な事でも自分のルール(常識)があり許せないと思うことがある

【21】何かをするときは一人でやるほうがいい

【22】同じやり方を何度も繰り返し用いることが好き

【23】自分では丁寧に話したつもりでも、話し方が失礼だと周囲の人に言われることがある

【24】他のことが全く気にならなくなるくらい、何かに没頭してしまうことがある

【25】車のナンバーや時刻表の数字など、特に意味のない情報に注目することがある

【26】相手の顔を見てもその人が考えていることや感じていることが分かりにくい

【27】あることを、他の人がどのように感じるかを想像するのが苦手

【28】他の人の考え(意図)を理解することは苦手

【29】感じた事や思った事を口に出してしまう

【30】生き物や植物の状態を観察するのが得意

【31】絵や工作など芸術的才能がある

【32】話をしていて会話が噛み合わないと言われることがある

【33】説明をする際、無意識に情景を想像できるような詳細な説明をしてしまう

【34】強引に欲求を相手に求める(●●してほしい)

【35】複数人で会話をしている際、自分はその会話に含まれていないと感じ話題に入ろうとしない

【36】話の終わり方や相手の話の終わりが理解できない

【37】話をしているうちに楽しくなるとタメ口になる

【38】物を規則的に並べる

 

----子供(3歳以上)の頃に現われやすい特徴----

【17】分解、組み立てを好む。機械いじりが好き。

【18】板、ダンボール、布などで囲いを作り隠れる(遊びでなく)

【19】回るモノに強くひかれる(洗濯機、扇風機、モーターなど)

【20】自分の空想世界に深く没頭する

【21】とても些細なことでもめる(本に折れや指紋をつけると怒るなど)

【22】絵など芸術的な才能を持つ者が多い

【23】人に触れられるのが苦手

【24】物を規則的に並べる

【25】視線をそらす

【26】オウム返し

【27】物集めが好き

【28】形式ばって大人っぽく難しい言葉をよく使う



2.アスペルガー症候群の分類

主には「積極奇異型」「受動型」「孤立型」の3つに分類されます。

①積極奇異型
「自分のルールで積極的に他者に働きかけていく」というタイプです。
一方で、「一方的になってしまう」ことが多く、「こだわりを押し付けてしまう」ことがよく見られます。
そのため「行動力」はある一方で、他者とのトラブルも多くなってきます。

 

②受動型
「一見、おとなしく気づかれにくい」というのが特徴です。
受け身の状態を背景にある種「自分が不明確」になり、流されやすいタイプです。
一見、奇妙さは少なくて目立ちにくく、トラブルも少ない。
一方、相手に利用されたり、支配・搾取される危険も強いため、注意が必要です。

③孤立型
「自分の世界の内側で生きる」タイプです。
「まるで他人がいないかのように」自分の世界だけで生きるというタイプです。
好みや服装などの独特さが、このタイプの方は目立つことが多いです。
また、雑談が特に苦手というところがあり、基本的には一人での生活を好みます。

<3つのタイプの傾向>
まず「積極奇異型」は男性に多く、「人間関係のトラブル」などで見つかることが多いです。
「受動型」は女性に多く、10代での同年代との「不適応」や「うつ」などからよく判明します。

「孤立型」は男女とも症状が重めの方が多く、集団検診などでの「明らかな奇妙さ」でよく判明します。

「ASDの特殊なタイプ」は「尊大型」「大仰型」の2つです。
④尊大型
これは「他者を見下すタイプのASD」です。
尊大型は、こだわりを強く押し付けたり、相手を見下すことが非常に目立つタイプです。これは純粋なASDというよりも、ASDがもとにあって、そこにいわゆる「自己愛性パーソナリティ障害」が「重ね着」した状態です。
このタイプですと、非常にトラブルが多く、対策が難しいのが現状です。

⑤大仰型
「丁寧に振る舞うが、不自然さが残る」というタイプです。
意図的に適応を図る結果、相手との関係性や立場を考慮できず不自然な丁寧になります。そして、一種の「過剰適応」の面があり、ストレスやうつ等の精神不調になることもあります。

※上記、アスペルガー症候群のタイプにより行う内容が異なります。必ず熟知した心理士の元で指導をお受ける必要があります。経験年数15年8000人以上は必要と思います。


3.アスペルガー症候群のコミュニケーション問題
アスペルガー症候群の人は相手の言っている事の意図や心情を読み取ることや状況判断が苦手であるため、その場の状況に合わせた返答をすることが出来ずに問題を起こしてしまいがちです。例えば、赤い服を着ている子がいた場合、どうしてそんな血みたいな真っ赤な服を着ているの?と言ってしまったり、感じたままを感じたままに表現してしまうことで人間関係が壊れることが多いです。

また、会話の中で相手が言った言葉の中のキーワードを一つしか理解できず、その言葉に拘り会話が一方通行になりがちだったり、相手の話を最後まで聞くことが出来ず衝動的に相手の話を断ち切り自分の話をし始めてしまいます。このため、人と会話が出来ない、自分勝手と思われ人が周囲からいなくなり孤立してしまうことが多いです。

その他、上述のようにコミュニケーションが正しく成立していないことに気付けないことが多いのですが、その理由の多くは、相手が話がかみ合わなかったり失礼な発言があっても指摘することなく対応しているため本人は気付くことがありません。故に、相手が自分を嫌っているような言動をされた場合、突然、嫌われた、突然、嫌なことを言われたと感じて相手を否定的に見てしまうこともあります。

参考:ASDアスペルガー症候群の思考回路

4.アスペルガー症候群の矯正
アスペルガー症候群は生まれ持った脳の特性です。治ることはありませんが、ASDの認知行動療法で矯正することが可能です。
いつ、どこで、だれが、なにを、どのように、どんな心情で、という認知ボックスを頭の中で想定し相手の話した内容をボックスに入れていく訓練をします。これを行うことで相手が言おうとしてる意図を理解することができます。

また、状況と心情が正しく認知できれば、その場や相手に合った言葉を返答することが出来るようになります。

5.アスペルガー症候群にある衝動性(怒り)
アスペルガー症候群の7割は孤立型と言われるタイプです。
理屈っぽく、理論的・合理的な「思考型」、人間関係の構築を避ける、 IQが高く、EQが低い人が多い、こだわりや自分ルールが一番強いなどの特徴があります。

このようなことから相手に合わせるのが苦手で自分の価値基準(自分の考えが絶対正しいと思考)が強く、自分を変えようとする柔軟性に欠けている為、傲慢な思考にになりやすく、自分を否定した人を許すことが困難で恨みを持ち続けたり過去の出来事を何年も忘れることが出来ない場合があります。

6.拘りの強さ
上述の通り、拘りの強さ、価値基準が強いため、妥協したり相手に合わせるのが苦手です。そのため、子育てにおいて問題が生じるケースや親子喧嘩を繰り返す人が多いです。

こうあるべきだ、わかってくれないといった価値基準と欲求からの衝動性が強く、家族や周囲が対応できずに疲弊してしまう場合もあります。

参考:ASDアスペルガー症候群の記事