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仙台カウンセリング

ICD-10におけるアスペルガー症候群(アスペルガーしょうこうぐん、Asperger Syndrome)、DSM-IVにおけるアスペルガー障害(Asperger disorder)とは、知的障害を伴わないものの、興味・コミュニケーションについて特異性が認められる、ヒトの発達における障害。2013年のDSM-5、および後のICD-11では、本診名はなく自閉症スペクトラム障害の中に位置づけられる。 日本ではアスペと略されることも見受けられる。
特定の分野への強いこだわりを示し、運動機能の軽度な障害が見られたりすることもある。しかし、古典的自閉症に見られるような知的障害および言語障害はない。DSM-IVへのアスペルガー障害の診断の追加は過剰な診断の流行をもたらした。
発生原因は不明である。特異性や特徴に該当する部分が多い事に気付いて不安感を持った本人が医療機関に相談した時に判断された事を本人自身が受け入れた事のみである。効果が示されたと広く支持される治療法はない。放っておくとうつ病や強迫性障害といった二次障害になることがあるとの指摘もある。


世界保健機関によるICDとアメリカ精神医学会によるDSMは、DSM-IVやDSM-5の序文に示されるように、連携とりつつ改訂されておりICD-10とDSM-IVが相補う形である。そうした中で2013年に先にDSM-5が出版された。
一方でICD-10とDSM-5では、分類体系が一致していないことに留意すべきである。ICD-10においてアスペルガー障害 (AD) は、広汎性発達障害(PDD)の中に分類され、自閉症スペクトラム障害(ASD)の一種であると分類している。
一方でアメリカ精神医学会は、神経発達症のひとつであり連続モデルであるとしている。そのため改定されたDSM-5においてはASの診断名が削除され、代わりに自閉症スペクトラム障害の重症度にて記載するようになった。ASは自閉症スペクトラム障害の一つの型であるとされる。
世界保健機関、アメリカ合衆国、日本などにおける公的な文書では、(古典的)自閉症とは区別して取り扱われる。
また、高機能自閉症(HFA, 知的障害のない自閉症)とASが、どの程度重複しているかは不明である。
特徴

古典的自閉症とアスペルガー症候群の比較
特徴としては以下が挙げられる。
古典的自閉症とASの共通点
社会的コミュニケーションの困難
狭い興味と反復行動
古典的自閉症とは異なる点
ASでは、IQは少なくとも70以上であり、知能の遅れはない
古典的自閉症では、知能の遅れが認められる
社会的コミュニケーションの困難
アスペルガーの人は、多くの非アスペルガーの人と同様か、またはそれ以上に強く感情の反応をするが、何に対して反応するかは常に違う。彼らが苦手なものは「他人の情緒を理解すること」、「言葉やジェスチャーの裏に隠された意味を理解すること(非言語コミュニケーション)を図ること」である。しかし手話の様に目で見て理解する事は可能な為、身体的動作の細かな意味を理解して、記憶する事で瞬時の判断を賄う事が可能である。
例として、教師がアスペルガーをもつ子供に(宿題を忘れたことを問いただす意味で)「犬があなたの宿題を食べちゃったの?」と尋ねると、その子は押し黙ってしまう。この時、教師に自分は犬を飼っておらず、普通犬は紙を食べないことを説明する必要があるのかどうかを考え、教師の表情や声のトーンから暗に意味していることを理解できないのである。教師がこの子は宿題のことをうやむやにしようとしている、反抗的である、と考えたりしてしまう場合もある。

上記の例のように、アスペルガーをもつ子供は、言われたことを額面どおり真に受けることが多い。これは「言葉の名称」や「意味する表現方法」を知らない場合に多かったり言われた言葉と同じ言い方で聞き返す癖がある事や、抽象的な言われ方では納得の出来ない性格などが原因で、客観的には額面どおりに真に受けていると思われる事もあるので判断をするには長期的な付き合いが必要となる。成長の上で問題となるのは、親や教師が励ますつもりで「テストの点数など、さほど大事ではない」等、きれい事ばかり言ったり、反対に「テストで点数を取れなければ、何も買いあたえない」等、現実的なことばかり言い聞かせること、つまり極端な教育をすることである。結果的に持つべき水準からかけ離れた観念を持って行動してしまう危険性がある。しかし、子供が並大抵の努力では叶いそうもない目標を立てていたと知った時に、ほとんど肯定する気配もなく協力をしない事も水準からかけ離れた観念を持つ過程となってしまう場合がある。
彼らは、“大人の発言には掛け値がある”という疑いを持ちにくく、持ったとしても、はたして掛け値がどのくらいなのかを慮ることが困難であるため、発言者の願望を載せて物事を大げさに表現すると狙った効果は効き過ぎることになる。職場で『報告・連絡・相談』の必要な状況下で伝言をする際に、「聞いた時の声色、声の質、使用された言語、を丸ごと真似をするだけの実況中継報告はしない」と彼らは批判の声を立て、要点を伝える際に彼らの主観でどう解釈したのか伝える時の言語を僅かながら変えることでも非現実的な伝わり方が多く、妄想が酷いと解釈される場合がある。

アスペルガー症候群の人間は、それ以外の人々が心理社会的モラトリアムを経由して獲得できると言われる「自我同一性」の獲得が困難とされる。自分が過去から連綿と続いている存在であるという認識を持つことが出来ず、中庸の考えを持たない為、極端で観念的な思考に走りやすい傾向がある。被害妄想、対人恐怖などを起こすこともあり、統合失調症と誤解されるような病的な精神状態になってしまうこともある。精神に混乱をきたし、自分の世界に引きこもる、その混乱を周囲に対する怒りに置き換える、などの傾向を見せる。
非自閉症の人(NT:neurotypical, 典型的な精神の人)は、他者の仕草や雰囲気から多くの情報を集め、相手の感情や認知の状態を読み取ることができる。この能力が自閉症の人には欠けており、他者の心を読むことが難しい(心の理論の欠如)。 そのような、仕草や状況を読み取れない人は他人が微笑むようすを見ることはできても、その微笑みがなにを意味しているかが理解できない。多くの場合、彼らにとって「行間を読む」ことは、困難ないし不可能である。最悪の場合、対人コミュニケーションにおいて、表情を読みとることができない。つまり、人が口に出して言葉で言わなければ意図していることが何かを理解できないのである。しかし、彼らはボディーランゲージなどを通して相手に伝えることは可能である。とはいえ、この種の能力差は、健常者から深刻な障害をかかえるケースにまでわたってスペクトラム状(連続体)に分布している。したがって、アスペルガー症候群に分類されるケースにおいても、表情や他人の意図を読み取ることに不自由のない人もいる。また、彼らはしばしばアイコンタクトが困難である。ほとんどアイコンタクトをせず、それをドギマギするものだと感じる場合が多い。その一方で、他人にとって不快に感じるくらいに、じっとその人の目を見つめてしまうようなタイプもいる。アイコンタクトなどにおいて、相手から発せられるメッセージを理解しようと努力しても、この障害のために相手の心を解読しそこねることが多い。例えば、初対面の人に挨拶をする際に、社会的に受け入れられている通常の手順で自己紹介をするのではなく、自分の関心のある分野について一人で長々と話し続けることもある。
他人に自分の主張を否定されることに強く嫌悪感を覚えるという人もいる。このことは学校などで学習上の大きな障害となる。例えば、教師が生徒にいきなり答えさせ、生徒:「これは○○だと思います」、先生:「違うよね、これは××だよ」というように、否定して答えやヒントを教えるような方法は、アスペルガーの人には相当な苦痛やストレスとなる。しかし、多くの成人は、忍耐力のなさと動機の欠如などを克服し、新しい活動や新しい人に会うことに対する耐性を発達させている。
これらのことは子供時代や、大人になってからも多くの問題をもたらす。アスペルガーの子供はしばしば学校でのいじめの対象になりやすいとの指摘がある。理由として彼ら独特の振るまいや言葉使い、興味対象、身なり、そして彼らの非言語的メッセージを受け取る能力の低さを持っていることが主な原因とされる。彼らに対し、前述の言動やアスペルガー症候群という病気自体が理解できず、アスペルガー症候群患者に対する嫌悪感を持つ人が多いとされている。このため教育の場である学校において、今後はサポート体制の確立や自立の支援、他の子供への理解を深めさせる、といった総合的な支援策が必要になるという指摘がある。
「アスペルガー症候群」という一つのカテゴリーであっても、人によって障害の度合いは千差万別である。例えば、学校の友達とうまく話せたり、話をうまくまとめられるなど、至って軽度な場合もある。また、上手く話せず、それでもよい友達に巡り会えたから必死で耐えているというように、自閉度が中度–重度なこともある。この障害は、カナータイプの自閉症などと違い、一見「定型発達者」に見えるために、周りからのサポートが遅れがちになったりすることが問題となっている。
狭い興味と反復行動におかれた長所と短所
アスペルガー症候群は、興味の対象に対して、きわめて強い、偏執的ともいえる水準での集中を伴うことがある。例えば、1950年代のプロレスや、アフリカ独裁政権の国歌、マッチ棒で模型をつくることなど、社会一般の興味や流行にかかわらず、独自的な興味を抱くケースが見られる。しかし、これらの対象への興味は、一般的な子供も持つものである。両者の違いは、その異常なまでの興味の強さにある。アスペルガー児は興味対象に関する大量の情報を記憶することがある。
また一般的に、順序だったもの、規則的なものはアスペルガーの人を魅了する。これらへの興味が物質的あるいは社会的に有用な仕事と結びついた場合、実り豊かな人生を送る可能性もある。例えば、コンピューターに強い興味を持って取りつかれた子供は、大きくなって卓越したプログラマーになるかもしれない。それらと逆に、予測不可能なもの、不合理なものはアスペルガーの人が避ける対象となる。突然のアクシデントや、論理的に話し合いのできない感情的な人間なども、その例である。
彼らの関心は生涯にわたることもあるが、いつしか突然変わる場合もある。どちらの場合でも、ある時点では通常1〜2個の対象に強い関心を持っている。これらの興味を追求する過程で、彼らはしばしば非常に洗練された知性、ほとんど頑固偏屈とも言える集中力、一見些細に見える事実に対する膨大な(時に、写真を見ているかのような詳細さでの)記憶力などを示す。ハンス・アスペルガーは、彼の幼い患者を『小さな教授』と呼んでいた。その13歳の患者は、自分の興味を持つ分野に網羅的かつ微細な、大学教授のような知識を持っていたからである。
臨床家の中には、アスペルガーの人がこれらの特徴を有することに全面的には賛成しない者もいる。たとえばWing と Gillberg はアスペルガーの人が持つ知識はしばしば理解に根付いた知識よりも表層だけの知識の方が多い場合がある、と主張している。しかし、このような限定はGillbergの診断基準を用いる場合であっても、診断とは無関係である。
アスペルガーの児童および成人は、自分の興味のない分野に対しての忍耐力が弱い場合が多い。学生時代、「とても優秀な劣等生」と認識された人も多い。これは、自分の興味のある分野に関しては他人に比べてはるかに優秀であることが誰の目にも明らかなのに、毎日の宿題にはやる気を見せないからである(時に、「興味のある分野であってもやる気を見せなかった」という報告もあるが、それは他人が同じ分野だと思うものが本人にとっては異なる分野だからだと思われる。例えば、数学に興味があるが答えが巻末に載っている受験数学を自分で解くことに興味が相対的に変化し、日本語の旧字体に興味はあるが国語の擬古文の読解問題には興味が持てない、など)。ノートやテスト用紙に文字を手書きすることを、快く思う子供、またそうでない子供もいる。一方、学業において他人に勝つことに興味を持ったために優秀な成績を取る人もおり、これは診断の困難さを増す。

知能は平均以上で、学校の成績も良かったアスペルガー症候群を持つ成人が、職場では適応障害を起こすことがしばしば見られる。これはコミュニケーションの特異性(空気を読むことが出来ない、会話が一方通行になりがち、あいまいな指示が理解できない、白黒はっきりつけたがる、一般人の持つ常識が備わっていない)、同時並行に複数の業務をこなすことができない、急な変更にうまく対応できない、細部に注意が集中し全体像把握が苦手等のためである。以上の性質からアスペルガー症候群を持つ成人は、接客やチームワークを必要とする仕事には元来向いていない。アメリカの大部分の調査結果によると、アスペルガー症候群の成人の75-80%はフルタイムの仕事に就いていない。 アスペルガー症候群を持つ成人に必要な職場での支援は、スケジュールや手順を明示する、指示代名詞を使わない、複数のことを同時に頼まない、ジョブコーチをつけるなどである。
知能が高いこととの関連に関しては、日本において東京大学の学生にアスペルガー症候群が多いとする元東大大学院生三味線芸人の男性の指摘があり、男性によれば東大生の25%に「発達障害の疑いがある」というもので2016年2月にネット上で話題となった。男性が東大在学時代にもっとも驚かされたのが大学の「自閉症スペクトラムに対する重厚なサポート体制だった」とし特に工学部の学生はすべてがアスペルガー症候群だったとも述べている。これら指摘に対しては、男性の主張は大学院に在籍した際の体験が加味された「見方」とする見方がある一方、現役も含めた東大生らからは肯定的な反応が寄せられているという。また、実際に東京大学が発達障害を持つ学生の支援に力を入れているのは事実で、2010年には「コミュニケーション・サポートルーム」という発達障害の学生をサポートする専門機関を立ち上げており、開設シンポジウムでは主催者側の東京大学学生相談ネットワーク本部が、「東大が多くの発達障害の人を抱えるのは事実」、「支援室開設は発達障害と共に生きる東大としての第一歩」と語り、また全学生に向け対人関係技術を身につけるためのセミナー開催するなどしている。
感覚
アスペルガーの人は他の様々な感覚、発達、あるいは生理的異常を示すこともある。その子供時代に細かな運動能力に遅れをみせることが多い。特徴的なゆらゆら歩きや小刻みな歩き方をし、腕を不自然に振りながら歩くかもしれない。手をぶらぶら振るなど(常同行動)、衝動的な指、手、腕の動きもしばしば認められ、チック症を併発している場合も多い。
アスペルガーの人は感覚的に多くの負荷がかかっていることがある。音、匂いに敏感だったり、あるいは接触されることを好まなかったりする。例えば、突然大きい声でまくしたてられたり、頭を触られたり、髪を触られるのを好まない人もいる。音に神経質過ぎて不眠を訴える人も多い。これが子供の場合、教室の騒音が彼らに耐えられないものである場合等、学校での問題をさらに複雑にすることもある。 別の行動の特徴として、やまびこのように、言葉やその一部を繰り返す反響言語(エコラリア)と呼ばれる症状を示す場合がある。
宮尾益知はアスペルガー症候群の感覚面での特徴として、「ちょっとした態度や言葉で著しく傷つき、それがトラウマとなりやすい」「幻覚や妄想じみたこだわりを見せる傾向がある」「過去のトラウマから、第三者にとってはちょっとしたことでもフラッシュバックを起こして大騒ぎをする」「大変まじめで、それゆえに壊れやすい」という見解を出している。

出生前の要因
• 抗うつ薬、特にSSRIを妊娠中に使用することは、母体のうつ病を考慮しても、子供が自閉症スペクトラム障害になるリスクを増大させるという報告がある。
• バルプロ酸ナトリウムを妊娠中に使用することは、母体のてんかんを考慮しても、子孫が自閉症や自閉症スペクトラムになるリスクを増加させるという報告がある。

生理学的特徴
2012年の京都大学の神経化学研究チームの発表によると、アスペルガー症候群の者は対人相互作用などに強く関係する上側頭溝・紡錘状回・扁桃体・内側前頭前野・下前頭回などの脳全体に占める割合が、通常人と比べ相対的に低いことがわかった。

近年では、アスペルガー症候群を含む発達障害と睡眠障害との関連性が発見されてきた。睡眠障害といっても、ナルコレプシーや睡眠時無呼吸症候群などの先天的な障害ではなく、睡眠相後退症候群や非24時間睡眠覚醒症候群などの概日リズム睡眠障害、不眠症、過眠症などの後天的な障害のことである。毎日の睡眠は、脳を整理・形成する働きを持っており、脳の働きや思考メカニズムが定型発達者とは異なるアスペルガー症候群の場合、睡眠障害は非常に起こしやすい二次障害である。睡眠障害は、一度なるとどんどん悪化してしまう傾向があり、難治性であるために、睡眠障害を起こさないように就寝や起床の時間を規則正しく生活することが重要であるとともに、症状が見られた場合は早急に治療をすることが必要である(「睡眠障害#診断と治療の原則」も参照)。睡眠外来で診てもらう時は、アスペルガーなどの発達障害をもっていることを申告することが望ましいだろう。
なお、日本で唯一「子どもの睡眠と発達医療センター」を設置している兵庫県立リハビリテーション中央病院の三池輝久医師は、「幼児期の睡眠こそが、潜在している発達障害の発症を左右させる原因である。」との、全く逆の展開も発表している。
精神疾患
一部のアスペルガー症候群の人は、その特異性から他者とコミュニケーションがうまくいかずに、頻繁にイライラしたり落胆することが多い。このような状況が長年に渡って続くことにより、二次障害としてうつ病などの精神障害を引き起こすことが確認されている。
• うつ病 - ASの少なくとも60%に認められる
• 不安
• 強迫神経症 - 不安が原因とな
• 摂食障害
• 精神病と統合失調
このような二次障害を予防するためには、アスペルガー症候群に定型発達者と同じコミュニケーション方法を望んだり、興味の対象を無理に広げさせたりしないことが重要である。アスペルガー症候群の人はほとんどの場合が、自分の行動が自分の意思によるものだということを強く認識している場合が多く、それを否定されると多大なストレスが伸し掛ることが多いのである。