【医療機関での双極性障害の治療】
双極性障害については20年ほど前から学び始め、過去約1万件の症例を見てきました。
また、双極性障害になる原因や最善の治し方を探し続け今に至ります。
精神科・メンタルクリニックで医師から問診を受けたり、心理士から時系列のヒアリングを受けることがあると思いますが、医療機関では、双極性障害になるような傷ついた出来事を主にヒアリングし、刺激対象から距離を取るようにアドバイスします。
その後、投薬治療を行い、必要に応じて心理カウンセリングを行い話を聞くのですが、薬と傾聴カウンセリングでは双極性障害が治るというのは非常に稀で、その後、再発する可能性も高いのが現状です。
つまり、薬と傾聴では完治しないということだと思います。
【双極性障害になる方の特徴】
双極性障害と診断された方、約1万人の幼少期、青年期、家庭環境、親の性格、思考構築の過程を詳細に記録し分析した結果
・共通する環境・性格傾向
1.親が厳しい、批判的な性格
2.親から兄弟や他人と比較された経験がある
3.自由を許されず、指示に従うのが常だった
4.我慢する性格傾向がある
5.相手を否定するより自己を責めるタイプ
上記の性格から他人に対し恐怖心や嫌悪感を抱きやすく、過去の傷ついた出来事を何度も考え落ち込む、その後、(適応症・適応障害を経由するケースあり)うつ状態が続き、このうつ状態を放置(投薬の影響で二次障害も含む)し双極性障害を誘発する人が多いと思います。
【当所の双極性障害治療法】
1.双極性障害患者の多くが入眠障害・睡眠障害を抱えているため、阿部式入眠法を行い改善させる
2.自律神経を整えるための脱力療法を行う。自律神経の乱れで耳鳴り、頭痛、顔面神経などに影響がある場合は特に必要
3.息抜き訓練を行い感覚的感情を養い副交感神経を常に優勢にさせる
4.性格の修正(認知教育カウンセリング)を行い疲弊しない捉え方を養う
5.抱える問題や課題を解決する術を身につける
6.上り下がりに認知を行いコントロールする訓練を行う
7.日々の認知記録(ホームワーク)を行う
上記で早ければ入眠・睡眠障害は数日~3週程度で改善、浮き沈みの安定と上がりのセーブは3か月程度、うつ症状は2か月で安定し5か月程度で消失、平均1年6か月程度で寛解、その後の様子をみて卒業となります。完全完治は平均3年です。
※8割強はこの程度の期間で治っています。薬で性格は変わらない、心の問題は心で解決させるのです。
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